チェックニンフィングを徹底紹介

チェックニンフィング

ニンフフィッシング

チェックニンフィング(チェコニンフ)ストラテジー 

チェックニンフィングとは

チェックニンフィングとは、ヨーロッパのチェコで発展したニンフィングです。リーダーティペットを極力短くして、ドロッパーを2個〜3個つけます。それぞれのフライのウエイトを変え、川底・中層・表層を流れるように工夫します。

インディケーターは使いません。ショットも使いません。フライにウエイトを巻いて重さを調節します。

釣り方

そして、魚の付くポイントをタイトに手返しよく探っていく方法です。海外ではチェックニンフィングと呼ばれ、流れの中のあらゆるポイントや層をくまなくチェツクし、魚をヒットさせていきます。

この釣り方のポイントは、当たりをどうとるかになります。インジケーターは使いませんので、リーダーフライラインの先端の動きに注意を払い、水中に引きづり込まれたり、ラインが止まる場合も魚がフライを咥えている可能性が高いので、あわせを入れます。

魚は、ニンフフライを吸い込むように咥える事が多いので、その微妙な当たり、ラインが止まる程度の繊細な当たりをどう取るかが釣果を左右するテクニックになります。

アウトリガーは、フライ(毛鉤)を流れの下流に持っていきテンションをかけながら釣ることが基本ですが、チェコニンフは、アップ又はクロスにキャストして流れと同調しながらロッドを下流にもって行きます。その時、フライ(毛鉤)にテンションが掛かるか、掛からないかのところで、旨くロッドを操作してフライラインからリーダーティペットフライ(毛鉤)までの間に余分なスラック(たるみ)を作らないようにします。そのことで、微妙なあたりも見逃さず、あわせることが出来るようになります。

キャスティング

チェコニンフをする上で、違和感があるのがキャスティングです。
短いリーダーに重いフライなどを2個も3個も付けるわけですから、
ドライフライの時のように軽快にキャスティングは出来ません。

やってもフォルスキャスト1回か、もしくは下流に流れきったラインをそのまま上流にキャストします。いわゆる打ち返しですね。
フォルスキャストも思った以上にやりづらいです。
ですから、フライフィッシングらしさは少なからず欠如します。

しかし、慣れてくればそのタイトな釣りスタイルもそれなりに面白くなりますよ。

チェックニンフィングの面白さは当たりをどう察知するかですね。微妙なラインやリーダーの変化を見逃さず当たりをとる行為は、五感、六感またそれ以上の何かの能力を高めてくれる気がします。

人間の持つ本能を引きずり出してくれる感覚があります。

ロッド・リーダー

チェコの人は蛍光色のリーダーを使ったりして、当たりを分かりやすいようにする工夫もしています。

ロッドは#4〜#6、9feet以上の長めのものがいいです。ラインシステムが短い分、ロッドは長い方が有利です。

ポイントに可能な限り近づけるのであれば、フライラインをロッドのティップから30cm〜1mほど出し、いわゆるリーダーキャストをして、タイトに釣っていきます。この時は、魚にこちらの気配を気づかれないことが大前提になります。

可能な限り素早くタイトにフライを多くのポイント、流れの各層に流していく事がこの釣り方です。

world FF chanpion ship

何だか味気なく趣もない釣り方ですが、この釣り方が発展した背景があります。それは、フライフィッシングのオリンピックとも言われる「world FF chanpion ship 」なる世界大会の存在です。この大会は大まかに言うと、3時間を一区切りとして、時間内に釣った魚の大きさと数を競い合うものです。限られた時間内で競うわけですから、当然悠長で長閑な釣りはしていられません。それはつまり、アスリート的な訳です。日本でのフライフィッシングでは考えられない世界ですね。

インディケーターを使わなかったりショットを使わないのは、この大会のレギュレーションがそれらの使用は不可になっているからなんです。

そんな大会で毎年上位に食い込んでくるのが、チェコなんですね。
そしてチェコが核としている釣り方がチェックニンフィング(チェコニンフ)なんです。

まあこういった大会への受け止め方は個人個人それぞれでしょうからその辺はおいて置いて、とにかく釣れる釣り方であることは間違いありません。



映像・動画

 チェックニンフィング(チェコニンフ)の紹介ビデオです。映像が綺麗です。釣り方もそれとなく分かります。



     釣り方としてはこのビデオが分かりやすいです。キャスティングも雑な感じですが、流れと同調しながら釣る感覚は分かると思います。



     チェコニンフのタイイングビデオです。このフライだけで全てをカバー出来るとは思いませんが、ラーバ系のフライを巻く時の参考になると思います。



ポイント

  • リーダーシステムを短く。
  • 2〜3個の重さの違うドロッパーをつけ、ボトム、中層、表層を一度にカバーする。
  • 打ち返しキャストで、キャスティング回数を可能な限り多くする。(フライを最大限多く流す)
  • ボトムフライは必ず底をとるようにする。(思った以上にウエイトを重くしないと、流れが早く重い川ではフライが浮いてしまい、底がとりづらい)


なぜ釣れるか

つまり、魚にコミットする回数が他の釣り方より、かなり多いということになると思います。その分、釣れる%は高まります。


マッチザハッチなどの釣りに比べると、らしくなさはありますが、マッチザハッチが通用する場面は、そういつでもある訳ではありません。川が沈黙しライズなどどこにもない、こんな状況の時は、試してみる価値は大いにあると思います。

逆にハッチが盛んで、そこかしこにライズが見られる時には、この釣法はそれほど効果はないでしょう。マッチザハッチの方が釣れる訳です。

応用

このシステムで釣るからといって、チェコニンフを使わなければいけない訳ではありません。当然日本の渓流の状況や、魚の食性の違いで、様々なフライを試すべきです。ヨーロッパはグレイリングという魚が多く棲息していて、この魚にはチェコニンフのフライは絶大な効果があるようです。

また、ボトムフライのドロッパー位置を変えることにより、色んな効果も期待できます。つまり、重いフライを一番下に結ぶ、真ん中に結ぶ、一番上に結ぶなど、重いフライのドロッパー位置を変えると、他のフライの動きにバリエーションが出てきていい効果があります。

3個もフライを付けるのはちょっと・・という方は2個のフライでボトムと中層を狙う方法でもいいと思います。(もしくは中層と表層)川の流れの状況に応じて変える事が大切です。また、ドロッパーではなく、1つ目のフライのフックゲイプにティペットを結びそのティペットの先に2つ目のフライを結ぶする方法(トレーラー)はトラブルが少なくいい方法です。但しやはりフライの流れ方は違ってきますので、これもその時の状況しだいで。


さらに

チェコの人はノンテーパーリーダーを使ったりします。3個のフライ(しかも1個は非常に重い)を付けキャストを繰り返すわけですから、テーパーの細い部分では重さに耐えられないことも多いのです。

このラインシステムを上手く使いこなさないと、釣りの途中でフライが絡まったり、キャストがカックンカックンとなったりで、釣り以外で体力、精神力がかなり消耗してしまいます。

この状態が度々続くと、「あ〜もういい!チェコニンフなんて嫌いだ!」てな事になりかねません。(経験談)^^

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