水生昆虫 陸生昆虫
水生昆虫 陸生昆虫
■魚は様々なものを食べて生きています。ここでは、渓流魚の岩魚や山女魚、虹鱒などのトラウト類について述べていきます。
基本的に魚は水棲昆虫や陸生昆虫を食べて生きています。川辺にいくと小さな虫が飛んでいますが、それが水生昆虫です。川の底で卵から幼虫になり、ある時期を経て水底から浮上し、水面で羽化して翅を広げ大気中へと羽ばたいていきます。
トラウト達にとっては、その全ての過程の昆虫が捕食対象であり、ありとあらゆる機会を狙って捕食活動を行っています。
■水棲昆虫は実に様々な種類があり、いまだ類別されていない種もあると聞きます。代表的な種別は、かげろう(メイフライ)・かわげら(ストーンフライ)・とびげら(カディス)・双翅目(ミッジ)などがあり、生態はそれぞれに異なりイミテーションフライを巻く上で研究は欠かせない分野であり、その研究観察が大変面白くこの釣りに深くのめり込む一つの大きな要因でもあります。
特に面白く人気のある釣り方が、水棲昆虫が羽化して水面で翅を広げている状態を模したドライフライの釣りは、魚がライズ(水面にバシャっと出る事)する瞬間を目で見て釣ることができる為、多くのフライフィッシャーマンに人気があります。
■解禁まもない3月から6月あたりまでは、この水棲昆虫がトラウトの捕食対象ですが、7月を向かえ、暑さが本格的になると、水棲昆虫に変わり陸生昆虫が捕食対象になってきます。
陸生昆虫(テレストリアル)とは、蟻や蜘蛛、バッタや蜂などの甲虫類で、川辺の木や岩などから風などで水面に落ちた昆虫を、魚が目ざとく見つけ捕食する訳です。
真夏のうだるような暑さの中でも高原の渓流や源流では、この陸生昆虫(テレストリアル)の釣りが楽しめます。
その他にもヨコエビやミズムシなども藻が多い川では捕食の対象となります。
実に様々な昆虫達がイミテーションフライの対象になるんですね。