ヨーロピアンニンフィングとは
最先端ニンフの釣り
世界の太公望 静かなる川のチャンピオン
ユーロニンフ(チェコニンフ)とは?
日本で「チェコニンフ」と呼ばれているニンフの釣り方も「ヨーロピアンニンフィング」の一つに過ぎません。本場ヨーロッパでは、「チェックニンフィング」と呼ばれています。
日本でニンフフィッシングというと、マーカーニンフィング(ルースニング)やアウトリガーが一般的に知られていて、ほとんどの方はそのどちらかでニンフフィッシングを楽しんでいます。
私もドライフライで立ち行かない時は、それらのニンフフィッシングを楽しんでいました。しかし、このヨーロピアンスタイルのニンフィングを知ってからは、ニンフィングはこのヨーロッパスタイルしかやらなくなりました。
何故なら、今まで逃していた魚が数多く釣れ、深場やストラクチャーに潜む大物も釣れるようになったからです。ダイレクトコンタクトの電気的な衝撃に心の高揚は増し、アグレッシブなスピード感は他の釣り方にはないカッコ良さを感じるからです。シンプルであるが故に、奥深さもあるこのヨーロピアンニンフィングシステムの面白さは、あなたもやってみれば分かると思います。ニンフの釣り方としては、現在は世界最先端をいっているでしょう。
EU圏内で独自に進化してきたニンフフィッシングメソッド、
それが、ヨーロピアンニンフィングです。
ヨーロッパの様々な国や地域では、日常的に小さなお子さんからおじいちゃんまでが、日曜や祭日に皆で集まってレクリエーションの一つとして、競技会や催し物が開かれています。
魚を釣ることだけでなく、生態系の大切さや自然保全の意識を釣りを通して学ぶ場でもあります。
そのもっとも大きな世界的大会に「World flyfishing champion ships」という競技会があり、その歴史の中でそれぞれの国が独自に試行錯誤して生まれ進化してきた釣り方がヨーロピアンニンフィングと呼ばれています。
具体的には、
・ポーランドのポーリッシュニンフィング
・チェコのチェックニンフィング(チェコニンフ)
・フランスのフレンチニンフィング
・スペインのスパニッシュニンフィング
の総称になります。
それぞれの国が、競技会に勝ち抜く為に独自のニンフィングシステムを編み出し進化させてきたのです。
この「ワールドフライフィッシングチャンピオンシップ」という競技会は、世界から22~25カ国のフライフィッシャーマンが一同に集まるフライフィッシングのオリンピックとでも言うような大会です。
競技をフェアーに進める為に様々な試行錯誤がなされたレギュレーション(ルール)があり、その技術を競い合います。ものすごく大まかに言ってしまえば、大きい魚を数多く釣り上げた者が勝ちという事なのですが、そこには様々な技術、体力、知力を必要とする総合的なフライフィッシングのレベルが問われる場でもあります。
因みに、マーカーやシューティングヘッドの使用禁止など、マンパワーの総合力が試される場です。(もう少し正確に言えば、フライライン~リーダーティペットは、テーパーダウンしているかレベルラインが使用可能で、途中でラインが太くなるような余分なものは付けてはいけない、というレギュレーションが存在するのです。市販されているものであれば、WFフライラインは使用可です。)
ヨーロピアンニンフィングとは、そんな真剣勝負の場でヨーロッパの各国の多くのフライフィッシャーマンが、長年に渡り「より釣る為の技術」を試行錯誤した一つの大いなる結果なのです。
ヨーロピアンニンフィング(チェコニンフ)の仕掛け、システムは私の想像を超えシステマチックで様々な工夫が随所にありました。
川を釣る為のもっとも優れた釣法・・・。それが、ヨーロピアンニンフィングシステムだといっても過言ではないかも知れません。
もう少し詳しく述べれば、あらゆる状況下の川で魚を釣り上げる確立が最も高い釣り方は、ドライフライでもなく、ウェットでもなく、ストリーマーでもなく、ニンフフィッシングだったのです。
そして、ニンフフィッシングをより研ぎ澄まし高い次元へと押し上げた釣法が「ヨーロピアンニンフィング」と世界的に呼ばれている釣法なのです。
私も過去3回、World Flyfishing Canpionship という世界大会にエントリーしました。
2006年 ポルトガル大会
2010年 ポーランド大会
2012年 スロベニア大会
です。 ※スロベニア世界大会の参戦記録はこちら
本場の地での驚くべき経験や日本での度重なるフィールドテストを行い、自身でも納得のいく釣果を得られるようになってきましたので、日本の多くのフライフィッシャーマンにもこの優れたニンフィングメソッドを知ってもらいたい、という思いで活動をしています。
あなたが、アンダーサーフェスの釣りに興味を持っているのなら、このメソッドは、より多くの幸運をあなたにもたらしてくれるでしょう。
どうぞ、新たなるフライフィッシングの扉を開けて、より豊かでワクワク感満載のフライフィッシングライフを楽しんでください。
水中のマッチ・ザ・ハッチの魅力を存分に楽しめるでしょう。
スパニッシュ ロブキャスト
より川を知れば、おのずとニンフフィッシングに辿りつく
ドライフライの釣りというのは、水面上という川の限られた領域への対応をする釣りです。なので、おのずと季節や時間や釣り方の制約が多い釣り方です。その制約された条件の中で釣りをすることの面白さもあることは確かです。私もドライフライは大好きです。魚が水面を割って出るその瞬間は、アドレナリンが吹き出る勢いです。
ですが、その一方で川というものは想像以上に懐が深い訳で、水面上はそのごく一部の表情でしかなく、その大部分は水面下でのドラマチックな躍動する生命で成り立ってることを忘れてはなりません。
つまり、より川を知ろうとすればニンフの生態に意識が行かなくては、それは片手落ちになってしまっている可能性があります。
川をより深く知ることが釣りが上手くなる必須条件であるならば、ニンフフィッシングを深く追求することは、フライフィッシャーマンにとっては必須のカテゴリーであり、その自然観察力が問われる分野でもあると思います。
目視して釣るドライフライに対して、五感を研ぎ澄ませ、六感を発動させる水面下の釣りは、思っている以上にダイナミックな世界観があるのです。
ニンフフィッシングの元祖、フランクソーヤーの進化形
ニンフフィッシングの威力、奥深さ、楽しさを世に知らしめた最初の人は、「フランクソーヤー」です。皆さんもご存知の方が多いと思います。
進化形フェザントテール
「フェザントテール」という世界的な名鉤の生みの親です。
ドライフライ全盛の時代に、ニンフフィッシングの卓越した技術と洞察力と、自然観察力で、世界にその名をとどろかせた伝説のフライフィッシャーマンです。
ヨーロピアンスタイルのこのニンフィングは、そんなフランクソーヤーのフィッシングスタイルや哲学を継承し、更に進化させた釣り方であると、言えると私は思います。
このニンフフィッシングの面白さ、奥深さは経験してみないと、なかなか分かりません。
ぜひ、あなたのフィッシングスキルの一つとして、取り入れてみてください。
その卓越した戦略に、ドキドキ感、ワクワク感は止まらなくなるでしょう。
ヨーロピアンニンフィングをマスターするには
ヨーロピアンニンフィングはテクニックやメソッドに独特のものがあります。「沈めればいいんでしょ!」というような単純なものではありません。長年に渡りヨーロッパのフライフィッシングコンペティター(競技者)が試行錯誤をし、積み上げてきたものが濃縮されたノウハウがそこにはあります。
もし、あなたがこのメソッドを真剣に自身のフライフィッシングスキルの一つとして取り入れたいと考えているなら、「DVD教材」を自信を持ってお勧めします。
しかし、そうは言ってもまずはお手軽なところから始めたいと言う方もいると思います。そんな方は、「ヨーロピアンニンフィングスターターキット」や「完成品チェックニンフ」「ストライクインジケーターリーダー」などを手に入れ、ご自身で試行錯誤して見てください。それはそれで、今までとは違うニンフの世界観を感じることができると思います。実践していく中で、やはりもっと体系的により実践的にこのニンフィングの多角的なテクニックを習得したいと感じたなら、DVD教材を検討してください。それが一番の近道になるはずです。今までにない画期的なロッド「GPXツーインワンロッド」も一押しです。
チェコニンフ??
日本ではチェコニンフと呼ばれていますが、本場ヨーロッパでは、チェックニンフィングと言います。チェコは英語名で「Czech Republic」と書き、「チェックリパブリック」と読みます。
日本ではチェコ共和国と呼ばれていますので、そのチェコをとってチェコニンフと呼ばれたのでしょう。ですが、本来は「チェックニンフィング」が正しい名称です。チェックニンフィングも、ヨーロピアンニンフィングの中の一つに過ぎません。
チェックニンフィング・ポーリッシュニンフィング・フレンチニンフィング・スパニッシュニンフィングの総称が、ヨーロピアンニンフィングと世界的に呼ばれています。
チェックニンフィングという呼び名は、「川をチェックする」「魚をチェックする」というイメージもあり、呼び方もカッコいいですので、皆さん、これからはチェックニンフィングと呼びましょう!(笑)
夏の山岳渓流でヨーロピアンニンフィング
こういう楽しい釣りにも、ニンフィングは最高です!
今回の使用ロッドは、ヘンズツーインワンシリーズです。
このニンフィングを始めるなら、このスターターキッドが最適です。
更なる可能性と夢を追求していきます
この釣り方は、「ヨーロピアンニンフィング」という名称です。
ですが、実は、私の中でこの釣り方は「ニンフィング」という枠には収まりきれない可能性があると考えています。そしてその思考やノウハウが生まれて蓄積されています。つまり、ヨーロピアンニンフィングという釣り方が基本にありますが、それを超えた新たな釣り方、考え方が出来ないものかと試行錯誤しているのです。
そうです。目指すはジャパニーズニンフィングか?はたまたサムライニンフィングか?それは、我々の試行錯誤にかかっています。