アドバンスキャスティングプラクティス
アドバンスキャスティングプラクティス
公園の芝生の上でキャスティング練習し、いい感じでうまく出来るようになってきて、ではいざ釣り場でキャストしてみると公園でのキャストとはだいぶ感覚が違う印象を受けます。ラインが重い感じ、ロッドにラインが絡みつく感じを受けます。
何故かというと、釣り場は水があるのです。ピックアップ時は表面張力という抵抗が常にフライラインに架かってきます。また、シュートキャストをした際も足元のラインが部分的に水没していたり、土や砂がラインにつき抵抗になったりで、様々な障害があるのです。
芝生の上では軽快にキャスト出来ていても、釣り場では思うようにいかないのはそんな理由です。つまり、ラインにかかる抵抗の差が練習と本番とではかなり差がある訳です。
芝生の上ではフルラインは簡単に出せるのに、釣り場ではなかなかフルラインが出せないのです。
そこで、芝生の上でも釣り場に近い状況に自分を置きます。その一つの方法は、膝をつき地面との距離を近くしてキャスト練習します。この状態は膝までウエーディングしたのと同じになりますので、フォルスキャストのラインスピードの維持やベリーの落下を無くす練習にもってこいです。またピックアップも集中して丁寧にやらないとループが乱れたり、テイリングを起こします。
さらに次は正座をしてキャスト練習します。この状態は腰近くまでウエーディングしたのと同じ状態になります。そして綺麗なループを乱れることなく投げ続け、最後はフルラインシュートをします。
これをコンスタントにできる様になれば、実際の釣り場でもかなりいい線でキャスト出きるはずです。
ですがこれでもまだ、練習と本番では違和感を覚えます。何故ならいくら正座してキャストした所で、そこに水が無いからです。それほど水の抵抗は大きいものです。
で、どうすればいいかですが実際に川や池、湖にいって練習するのが一番です。近くの川にウグイやオイカワしかいなくても、水のある場所でピックアップ&レイダウンから始めます。最後はフルラインまで。そして感覚の違いを埋めていきます。
水の抵抗や土、砂の抵抗。遠くに飛ばそうとする気持ちが練習ではなかったプレッシャーを生み、さらに水の抵抗が加わりますが、その状況下でもフルラインが出せるようになった時、高いレベルに到達しているでしょう。